注意するポイント
ブロック塀の設計の最低条件が建築基準法で定められ、さらに日本建築学会では、より安全性の確保を考慮した「コンクリートブロック塀設計規準」、「ブロック塀施工マニュアル」などで細かく設計・施工について規定されています。設計及び施工管理を建築士やブロック建築技能士またはコンクリートブロック工事士が在籍している事務所に依頼することが安全なブロック塀をつくる基本です。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり2015年の国連サミットで定めた17の目標を2030年までに国際社会共通の目標として達成することを目指すものです。
日本国内では大企業の55.1%、中小企業でも36.6%(帝国データバンク調べ)が積極的に取り組みをしています。
我々の組合が生産する空洞コンクリートブロックやコンクリート製品は循環型社会の構築に寄与することを目標に掲げ、種々の安心で安全な対策や新しい利用方法を提案するものであります。
循環型社会とは、天然資源の消費を極力少なくし、資源の循環的利用を促進、廃棄物等の発生の抑制、並びに廃棄物を適正に処分することで環境への負荷ができる限り低減されている社会のことをいい、地球規模で取り組んでいる課題です。この状況をコンクリートブロックに置き換えると、循環型社会の形成に多大な貢献をしていることが分かります。
施工において、仮設材料の使用が極めて少なく、組積するブロックは既製品として一個単位で調達可能なので残材とならず、組積工事に使用するモルタルは必要量のみ現場で製造するので無駄が生じません。また、ブロックは、空洞部にコンクリートを打ち込むだけで鉄筋コンクリート建造物と同様の建物となるので型枠が不要となり、天然資源の木材を使用することがないエコな建材です。
ブロックは、腐らない、変質しない素材であり、長い年月にわたり建物として使用することができるため、社会全体として廃棄物量が少なくなります。また、ブロックは、内部に空洞を有するため、廃棄された後の破砕により廃棄物としての容積が減少します。
ブロックは資源が循環的に利用されています。その原料として廃棄物を利用した高炉セメント・エコセメント・ポルトランドセメントが使用されています。
一方、ブロック建築を解体した廃棄物は、破砕処理などの後、路盤材や埋戻し材などの再生骨材として使用可能です。
コンクリートブロックの塀は、しっかりとした施工により非常に強固で、その使い方によって安心・安全な暮らしを提供することができます。
ブロック塀は防災・防犯、また町並みの景観など私たちの生活に大いに役立っています。しかし、地震においてはコンクリートブロック塀が倒壊するという事例もあり、その安全性の確保については地域社会の共通する願いです。
では、安全なブロック塀とはどういうものでしょう。それは、「何が起きても瞬時に倒れない塀」です。
地震や台風などによる大きな横からの力を受けても、簡単に倒れることなく、人がその場所から避難するための時間や空間が確保される、粘り強いコンクリートブロック塀が安全な塀です。
ブロック塀の設計の最低条件が建築基準法で定められ、さらに日本建築学会では、より安全性の確保を考慮した「コンクリートブロック塀設計規準」、「ブロック塀施工マニュアル」などで細かく設計・施工について規定されています。設計及び施工管理を建築士やブロック建築技能士またはコンクリートブロック工事士が在籍している事務所に依頼することが安全なブロック塀をつくる基本です。
ブロック建築は、蓄熱性、断熱性、遮音性などに優れ、室内空間を快適なものにするとともに、省エネルギー建築であり、高規格な長期優良住宅として不要なエネルギーの使用の抑制が図られます。
ブロックは、自然素材で作られるブロックのもつ素朴な味わい、組積美が表現する力感かつ安定感のあるパターンなど、優れた造形性を有しています。
冬の寒さが厳しい北海道はもちろん、気温が高く台風の影響を受けやすい沖縄県で多く建てられており、気候変動が進む環境では本州にも需要が広まると期待されています。
ブロック建築は、様々な条件の敷地に建設可能です。施工は、地元のブロック建築技能士などにより行われるため、地域密着型の産業構造といえます。